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映画『Mr.Children GIFT for you』

2022年12月30日全国公開

12月30日の公開初日・初回の上映に行ってきた。

Mr.Childrenは約20年来のファンである。

事前にネットでムビチケを購入。

記念にカードを買ったつもりが、デジタル版を購入していたという失態。

まあ仕方ない…と思いつつ、

前日に席の予約をしようとしてみると、すでに結構埋まっていた。

初日の1回目の上映ということは、おそらくガチ勢が多いと思われる。

2022年はMr.Childrenデビュー30周年というタイミングであり、

コロナになってから3年ぶりにツアーが行われた年でもある。

そんな中、ミスチルに関する映画は約7年ぶりである。

Mr.Childrenの劇場公開作品としては、今作で4作目。

◯es 【1995】

◯Split the Difference 【2010】

◯RERLECTION 【2015】

◯GIFT for you 【2022】

映画といえば、ポップコーンということで、

塩&キャラメルのボックスを買って行ったのだが…

映画を始まってから、ちょっと後悔した。

ポップコーンを噛むタイミングが非常に難しかったのだ。

「え、このシーンで、ポップコーン、ボリボリ噛めるの?」と

見られそうな気がして、特に序盤はそーっと様子を見ながら、

口の中でポップコーンを溶かしながら食べざるを得なかった。

どんな映画だったか、以下ネタバレも含みます。

映画『Mr.Children GIFT for you』 感想

目次

ストーリー

「Mr.Childrenと彼らを愛するファンとが繋がる映画を作れないか。」ステージ演出映像やライブ映像制作でMr.Childrenと長きに渡り仕事をしてきた、今回の監督を務める稲垣哲朗が、彼自身の、Mr.Childrenと共に歩んできた記憶と想いと感謝を込め、Mr.Children 「GIFT for you」は制作されました。今年開催された東京ドーム・ヤンマースタジアム長居の各公演や、彼らを支える関係者、そして応募総数数千件のエピソードを元に取材したファンへのインタビュー映像など、Mr.Childrenの30年と、彼らを愛する人たちの奇跡の物語となっています。

https://giftforyou-movie.jp

構成はファンのMr.Childrenのエピソードと、

ライブがカットバックしていく作りになっている。

ライブ映像は「半世紀へのエントランス」ツアーの

大阪ヤンマースタジアム長居の公演だ。

ファンの話は、最初音声のみで進行して行く。

これは、ずっと音声だけで行くのか…?と思ったあたりで、

身元を明かしたファンの、具体的なエピソードに入っていく。

話も千差万別だったが、大変な時期に背中を押された、というものが多かった。

生きている中での応援ソングになっているのだ。

ラジオでは、リスナーが曲の思い出を綴りながら、リクエストを送る。

この映画はその人と思いが見える形で、

そこに確かに存在するのだと感じることができる。

たまたま年末、広島のタワレコに行っており、

そこで記念にシングルなどを数枚買ったのだが、

映画を見ていて、あの店員さんは…レジ打ちしてくれた人では!?という驚きも。

演奏曲

劇中、「半世紀のエントランス」ライブ映像では、

◯終わりなき旅

◯innocentworld

◯Any

◯彩り

◯Your Song

◯Documentary film

◯エソラ

◯GIFT

◯生きろ

そしてエンディングで、

○君と重ねたモノローグ

が流れる。

過去のライブ映像も含めるともっと曲は多い。

映画館には20代~60代くらいの人が来ていた。

最初のファンの声~終わりなき旅の段階で、

これはなかなかポップコーンを食べられる雰囲気ではないと思い、

ポップコーンの気配を悟られないよう口に運んでいたが、

そんな若干場違いな私とは違い、周りでは涙している人も見受けられた。

これまでの映画との大きな違いとしては、

いわゆる、Mr.Childrenのメンバーのインタビュー等はない。

そして、これまではある限定されたライブが軸になっていたことが多いが、

今回は全国ツアーである。

現時点でスタジアムツアーはまだ見る手段がないので、

そういう意味では一部先行公開的なレア感はあるが、

これまでのミニマムなライブとは違う。

東京ドーム公演も期間限定で配信されていたので、

ファンの映像以外、そこまで目新しさがあるわけではない。

でも、年代・性別・境遇…それぞれ違う人が、

色んなタイミングで、曲と出会い、歌詞を捉えていく。

それを見て、こちらは、共感や気づきを得ていく。

メンバーのシーンで印象的だったのは、

5/10の東京ドーム公演の後、ステージから控室へ向かう道中や、

桜井さんがスタッフの前で挨拶するシーンだ。

その中で、

・夕陽と太陽

・大谷翔平 エンゼルス監督の話

が出てくるわけだが、太陽と夕陽は同じものでも、なぜ夕陽はよく見えるか、

それは角度の違いで、

今Mr.Childrenも30周年という節目の角度でよく見えているのかもしれない。

普段の太陽の時も、変わらず頑張っていきましょう…

という話は、まさに桜井和寿らしさが出ているなと思った。

そして、当たり前と思わないでくださいという話。声を詰まらせるシーンを見て、

この30年の道のりという重みを改めて感じさせられた。

桜井さんが

「Mr.Childrenは、関わっている人、ファンを含めてMr.Childrenというチーム」

と言っていた通り、

Mr.Childrenの演奏、サポートスタッフ、ファンの方、

この大きなMr.Childrenという輪を描こうとした作品のように思えた。

最後は「君と重ねたモノローグ」が新たに収録されていた。

テーマを包み込む象徴的な曲として、さらに世界観が大きくなったように感じた。

ただ、仮にこのパートがなくても、もう成立しているようには思えた。

監督のコメントを見ると、ツアーが終了した3ヶ月後、

22年9月に映像化を思い至ったらしい。

そこからわずか3ヶ月で映画化する熱量に驚かされるが、

そう考えると、「君と重ねたモノローグ」は、

Mr.Childrenにとっては唯一の映画のために撮影されたシーンである。

この映画の象徴であり、見た人へのGIFTであったように思う。

アウトロまで染みいる曲だった。

個人的には、桜井さんの白ふわふわコートがちょっと気になった…w

さて、この映画のグッズ(パンフレット)も現状は販売されていない。

カルテットが演奏するクラシックの「優しい歌」などは、

配信であったら欲しいなと、ちょっと思っている。

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